Raspberry Pi Zero W キーボード・ディスプレイ接続無しでOSセットアップ

Raspberry Pi Zero Wにキーボードとディスプレイを接続せずにWifi経由SSHでRaspbian OSセットアップします。

前回の記事にRaspberry Pi Zero Wのセットアップにキーボードとディスプレイ接続が必要だと書きましたが、接続しなくてもRaspbian Jessieをインストールできます。慣れた方ならこちらの方法が簡単です。こちらに書かれていましたのでご紹介します。

Wifi接続に必要なwpa_supplicant.confファイルを予め作成しておくことと、デフォルトで停止しているSSHサーバを起動させることが肝です。

■ wpa_supplicant.confの作成
EtcherなどでRaspbianディスクイメージを書き込んだSDカードですが、/bootディレクトリはFAT32なのでWindowsやMacからアクセスすることができます。
また、無線LAN接続に必要なwpa_supplicant.confをあらかじめここに作製しておけばRaspbianは起動時にこのファイルを/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confにコピーしてくれます。ファイル形式はUTF-8,改行コードLFなので、エディタはサクラエディタやTeraPadなどが良いと思います。

wpa_supplicant.conf

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
        ssid="SSID"
        psk="PASSWORD"
        key_mgmt=WPA-PSK
        scan_ssid=1
        }

私の所の無線LAN暗号方式がWPA2-PSKで、またANY接続不許可の設定なので
key_mgmt=WPA-PSKとscan_ssid=1の2行が挿入されています。

■ SSHサーバの自動起動

上記と同じく/bootディレクトリに拡張子無しのsshをいう名前のファイルを作成します。これだけでSSHサーバが自動起動します。

作成ファイル

作成ファイル

■ SDカードをZero Wに差して電源を入れます。立ち上がりにしばらく時間がかりますが、その後にWifi経由でSSHログインできるようになります。
ホスト名:raspberrypi.local userID: pi password: raspberryです。
今回のようにipアドレスではなくホスト名(raspberrypi.local)でアクセスするためにはマルチキャストDNS名前解決が必要なのですが,Windows10以外のWindowsマシンでは, Bonjour for Windowsがインストールされている必要があると思います。

※2020/05/30追記 raspios buster(2020-05-27-raspios-buster-lite-armhf.zip)ではwindos10 (ver 2004)PCからraspberrypi.localではアクセスできませんでした。原因はlinux側のavahi-daemonにあるような気がしますが、よくわかりません。