英国 PIMORONI社からRaspberry Pi Zero Wを購入しました。3月10日に注文して到着まで約2週間でした。https://shop.pimoroni.com/products/raspberry-pi-zero-w
Raspberry Pi Zeroに下記2つの機能がプラスされています。
On-board Wireless LAN – 2.4 GHz 802.11 b/g/n (BCM43438)
On-board Bluetooth 4.1 + HS Low-energy (BLE) (BCM43438)
私が注文した時は本体が£8.00 GBP 送料£5.50 GBP 計 £13.50 GBP ,1ポンド約140円ですから日本円にして約1,900円で手に入れることができました。PayPalで決済できます。
ただ、いまPIMORONI社のサイトを見ると、なぜか本体の値段が£9.60 GBPに上がっています。物は同じだと思いますがなぜでしょうね。
スイッチサイエンス等のサイトでも販売されているのですが現在は品薄になっているようです。アマゾンも一応検索してみました。やはりZero Wは出品されていませんでした。Wなしの無印Zeroが出品されていたので、何の気なしに見てみると、驚くほど高値です。
海鮮料理店で時価という値札を見る時がありますが、それと似た感覚ですね。この世の中のすべての品物が、いずれそのようになってしまうのでしょうか?
Raspberry Pi を持っている方はご存知だと思いますが、動作させるためには本体の他に必要な物があります。
・micro-SD メモリ (私は8GByteを使っています。ちなみにRaspbian Jessie LITEをインストール直後は1GByte弱をシステムが使用します)
・mini-HDMI ディスプレイケーブル
・micro-B USBケーブル
・micro-B USBケーブル+5V電源
それからPC,ディスプレイ(HDMI入力),USBキーボード,無線LAN環境がセットアップのために必要です。一度セットアップしてしまえば、その後はSSHで接続することができますので ディスプレイとキーボードは外して運用が可能です。
注意すべき点はHDMIのコネクタが標準のものではなくmini-HDMIタイプであることと、USBも電源も双方micor-BタイプのUSBコネクタであることです。変換プラグを使うときは物理的な干渉も考慮する必要があります。
PIMORONI社で本体と同時にRaspberry Pi Zero Adaptor Kit を購入するもの良い方法だと思います。USB micro-B <=> USB TypeA変換アダプタ1個, mini-HDMI <=> 標準タイプHDMI変換アダプタ1個, ヘッダーピン(はんだ付けタイプ)が入っています。本体とセット(Zero W + Adaptors PIM256)で£14です。
上記の本体+アダプターにケースを付けたセット(Zero W + Adaptors + Pibow Zero W PIM257)が£19です。このケースは切り出された4枚のアクリル板を4層に重ねてネジで止めたものです。うまく説明できませんがケースの組立作業は簡単なパズルのようです。
※3/26追記 上記に反してしまいますが、ディスプレイとキーボードをつながずにOSセットアップも可能でした。こちらに記事を書きました
またカメラをつなぐ予定のある方はついでにCamera Cable – Raspberry Pi Zero editionを検討されるのが良いと思います。zeroのCSI camera connector はPi3のコネクターより幅が狭いです。
それともう一つ、カートに入れた商品のチェックアウトですが、途中必ずお勧め商品のページを通っていくようになっています。次のページに移るためのボタンが最下行なのでわかりずらかったです。(これも悩みました)
OSはRASPBIAN JESSIE LITEをインストールしました。インストールに使用したPCはWindows 10 ver1607 (OSビルド14393.53)です。備忘の為に作業内容を記入しておきます。
■ 今回インストールしたファイル
2017-03-02-raspbian-jessie-lite.img
RASPBIAN JESSIE LITE
Minimal image based on Debian Jessie
Version:March 2017
Release date:2017-03-02
Kernel version:4.4
Raspberry Pi Zero Wへ書き込んだmicro-SDを差し込み、キーボードとディスプレイをつなぎます。私のHDMIアダプタは精度が悪いのか、差し込み方の具合によって信号が送られないことがあります。しっかりと確認し電源を入れます。Wではない無印Zeroの時は無線ドングルの為にOSインストールの時はUSBハブが必要でしたが今回は不要なので、すっきりとしていますね。
初回起動時にパーテーションの拡大作業が自動で行われます。ログインプロンプトが出るので。userID: pi password: raspberry でログインします。
■ raspi-config を起動します
$ sudo raspi-config
・ホスト名設定
デフォルトはraspberrypiなのでホスト名を変更します。今回は仮にpizeo-wとします。
2 Hostname > 使える文字の説明 > ホスト名をpizero-w に変更
・タイムゾーン設定
4 Localisation Options> I2 Change Timezone > Asia > Tokyo
・日本語キーボードを選択します
4 Localisation Options >I3 Change Keyboadrd Layout > Generic 101-key PC > Other > Japanese > Japanese > The default for the keyboard layout > No compose key
・wi-fi country設定
4 Localisation Options >I4 Change Wi-fi Country > JP Japan > OK
・ローケル (今回はskip 日本語フォントがインストールされないと文字化けします。)
・SSHサーバ起動設定
5 Interfacinf Options > P2 SSH > YES
raspi-config をFinishで終了させます。次の画面でリブートが吉でしょう。
■ rootのパスワードの変更とユーザの新規作成
$ sudo passwd root Enter new UNIX password:******* Retype new UNIX password:******* passwd: password updated successfully
・ユーザを追加 (ユーザー名は仮に tarouとします)
$ sudo adduser tarou Adding user `tarou' ... Adding new group `tarou' (1000) ... Adding new user `tarou' (1000) with group `tarou' ... Creating home directory `/home/tarou' ... Copying files from `/etc/skel' ... Enter new UNIX password: Retype new UNIX password: passwd: password updated successfully Changing the user information for tarou Enter the new value, or press ENTER for the default Full Name []: Room Number []: Work Phone []: Home Phone []: Other []: Is the information correct? [Y/n] y
スーパーユーザを設定します(最終行に tarou ALL=(ALL:ALL)ALL を追記)
# sudo visudo . . . tarou ALL=(ALL:ALL)ALL
一旦ログアウトした後tarouでログインします
$ exit $ sudo -s We trust you have received the usual lecture from the local System Administrator. It usually boils down to these three things: #1) Respect the privacy of others. #2) Think before you type. #3) With great power comes great responsibility. [sudo] password for tarou: root@pizero-w:/home/tarou#
スパーユーザーになれることを確認後 pi ユーザー削除
# userdel pi
■無線LAN設定
・vim.tiny か nanoを使い/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf を編集
# vim.tiny /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf country=JP ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 network={ ssid="*****" psk="******" key_mgmt=WPA-PSK scan_ssid=1 }
上記*****にはSSIDとパスフレーズをそれぞれ記入します。私の所の無線LAN暗号方式がWPA2-PSKで、またANY接続不許可の設定なので、さらに下2行を記入します。
・/etc/network/interfaces の編集 ==> DHCPでIPアドレス取得の場合は不要です
※3/26追記
こちらの記事に書かれていますが、Raspbian Jessie でDHCPの場合は/etc/network/interfacesの編集は必要ないみたいです。
リブート後無線LANが繋がるか確認
# shutdown -r now . # ifconfig . . wlan0 Link encap:Ethernet HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx ここ---> inet addr:xxx.xxx.x.xx Bcast:xxx.xxx.x.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxx/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:9152 errors:0 dropped:5752 overruns:0 frame:0 TX packets:1204 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:1277232 (1.2 MiB) TX bytes:145163 (141.7 KiB)
ipアドレスが正常か確認します。つづいてパッケージを更新します。
# apt-get update # apt-get upgrade
PC のTeratermなどターミナルソフトからSSHでログインできるか確かめます。ホストpizero-w.localでアクセスできればOKです。
■ IPV6を無効にします
# echo "net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1" >> /etc/sysctl.conf
まだ他に諸々ありますが、今日の所はここらへんで。