GeForce GTX 460 ディスプレイドライバの応答停止と回復エラー

zotac_gtx460
私はゲーマーではないのでVideo Card にはあまり興味がなく、写れば良い程度に考えていました。Windows 7 Pro 64bit Pentium E6500 Memory 4G に nvida GT430 Video Card を載せた構成で2画面のディスプレイを表示させて満足です。実際、ワープロや表計算、動画再生では全然問題が生じません。

しかし、動画編集を行う時は、さすがにPCのパワー不足を感じます。私が使っているソフトはadobe premiere pro CS6 なのですが、ある時 adobe認定外のNvidia ビデオカードでもGPU アクセラレーションができるという情報をつかみました。adobe After Effectsでも可能とのことです。

こちらのサイト
http://www.studio1productions.com/Articles/PremiereCS5.htm
にすごく詳しく記述されています。(秀逸です)

早速書いてあるとおりにしてみました。しかし詳しく計測したわけではないのですが、GT430では体感的にはあまり変わりないような気がしました。

ならば「上位のビデオカード」で、ということなのですが、新しいビデオカードを買う予算が捻出できません。そんな折ヤフーオークションをみると「動作確認無し」という商品説明で、ZOTAC GTX460中古品 が出品されていました。少々迷いましたが、格安(2300円也)でしたのでポチとクリックして落札してしまいました。

<gtx 460 をヤフオクで>

GTX460はCUDAコア数がGT430と比較して3.5倍の336個、メモリータイプもGT430のDDR3に対してDDR5です、メモリーインターフェースのBit数も2倍です。最上級クラスの GTX Titan やGTX780,GTX680と比較するとかなり見劣りしますが、軽くお試しというならGTX460でも十分期待が持てます。

商品が届いて早速PCにとりつけます。緊張しながらスイッチをONにしました。VGAの画面が写し出されて一安心です。どうやら当たりだったようです。nVidiaのサイトから最新ドライバをダウンロードしてインストールしました。ところが…です。

しばらく使っていると表記の「ディスプレイ ドライバーの応答停止と回復」エラーが頻発します。出現するのは高負荷の時に限らず発生して、再現性がありません。通常は数秒後回復するのですが、画面が真っ黒になり戻って来ない時もあります。これでは使い物になりません。

googleで検索をかけて調べますと、皆さん苦労しているようで多くの報告がありました。安く仕入れた物ではありますがこのまま断念では気持ちが治まりません。最大限努力することにしました。

  • 電源を400Wから600Wに変更 — (推奨値以下でしたので必須でした、が) …NG
  • グラフィックドライバをバージョンダウン — (あるwebサイトに書かれていた対策でしたが) …NG
  • ケースの放熱対策 — (CPUID HWMonitorで調べるとGPUの温度が高い時で75℃ほど、高すぎるわけではなさそうですが) …NG
  • メインメモリー交換 — (あまりその可能性が考えられないですがメモリーの不具合説を発見、しかし) …NG
  • ディスプレイドライバの残骸が悪さをしている説 — (しばらく前の情報でしたが、藁にもすがる気持ちで) …NG
  • Fermiアーキテクチャに配慮したベータ版ドライバ 331.93 — (5分で) …NG

何度ビデオカードを付け直した事か。もう対策はないとあきらめていたところに次の記事を発見しました。

  • コアクロックを25MHz、メモリークロックを 50MHz落とす。それで解決できないときはコア電圧を0.012~0.013V上げてみること。

http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20121216001252AATsP0W

ヤッホー!これはいままで見たことの無かった新説でした。すごく説得力がある文章です。私はまるで芥川龍之介が描いたカンダダのようになってしまいました。ひょっとしたら、ひょっとします。さっそく記事の通り GPU-Z と MSI afterburnerをダウンロードして、期待を込めて設定しました。が … 撃沈。

何をやってもうまく動いてくれません。もうあきらめました。本当です。あーぁ。ガッデム。

いつものごとく沈んだ気分でディスプレイカードを元通りに付け替えます。「処分」の2文字が頭に浮かびました、が、どうせなら中を分解して構造を眺めてからと。

このビデオカードは8本のネジをはずすと簡単に分解できました。ここで大発見、GPUと放熱板の間に塗ってある熱伝導グリス(サーマルコンパウンド)が少し変です。固形化していて、まるで劣化したゴムのようです。しかも随分厚塗りです。厚く塗れば良いって物でもないでしょう。

分解

かすかな希望がわいてきました。マイナスのドライバーで固まったグリスを剥ぎ取り、アルコールの染みたウエットティッシュで綺麗に掃除しました。手元にあった安物熱伝導グリスを薄く塗布してから元に戻し、再度PCにセッテイングです。

20時間連続運転後にこの文章を書いていますが、いまのところきわめて順調です。動画のエンコーディングも同時に行っていますが、かなりの時間短縮になりそうです。

※追記 (お詫び) ※
その後しばらくは順調でしたが、最終的には調子が悪くなり使用に耐えなくなってしまいました。上記は根本的な解決方法にはなりませんでした。

GeForce GTX 460 ディスプレイドライバの応答停止と回復エラー」への9件のフィードバック

  1. おそらくコンデンサーの劣化だと思います。私のGTX460も同じ症状でしたが、電圧を1100mv以上に上げたら正常に動作しています。試してみてください。

    • うおぉー!そうですか。ハムタロウさんありがとうございます。コンデンサの劣化が原因ですか。早速試すためにグラフィックボードを載せ変えました。
      msi AGTER BURNER ver 2.3.1を使用し私の環境ではCore Voltage は 1087mV が最高設定のようです。

      ちなみに
      Core clock 675MHz 、 Memory Clock 1800MHz それぞれデフォルトで
      グラフィックドライバのバージョンは 335.23です。

      とりあえずこの設定で試してみます。ありがとうございました。

      • あれからどうでしたか?当方のケースでは1075mvならほぼ正常に動きますが、一部のゲームプレイで動作がおかしくなったので、NiBiTor というツールでBIOSを書き換えて、1100mvから1125mv程度まで上げています。これ位まで上げたら問題なく動作しています。

        • ハムタロウさんおはようございます。結局コア電圧1087mV ではだめでした。教えていただいたNiBiTorを使い1100~1125mvにて再度挑戦してみます。

        • NiBiTorを使い最高電圧を1125mVに書き換えました。その後AFTERBURNERを使い、複数の設定をためしてみましたが結果はNGでした。負荷がかかるとコアの温度が103℃以上になり、落ちてしまいます。複合的な要因で動かないのかもしれません。
          余談ですがBIOS書き換えに使用したnvflashにハマッてしまいました。Dos版とWindows版があったのですね。最初Dos版で作業していたので、とても時間がかかりました。オプションスイッチの値にも悩んでしまいました。
          いずれにせよ、いろいろ教えていただき有難うございました。

    • Sugi さんありがとうございます。

      なーるほど!リフローですか。 やってみる価値大ですね。ただ、ヒートガンの出費が… (~_~;)

    • コメントありがとうございます。こんど試してみます。情報ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください